アートスペース油亀 で毎年開催される、「珈琲のための器展」今年は開催15回記念としてブレンドを作らせていただきました。
味わいの構成は、わたしたちが得意とする毎日寄り添ってくれるようなバランスの取れたコーヒーを目指しました。
THE 地味深。
豆はおかげさまで完売していますが、また来年に向けて記しておきます。
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開催15回記念のテーマ「珈琲の未来」、このコーヒーの未来というキーワードは、わたしたちが aoma を立ち上げた時から掲げるテーマの一つです。
どのようなアプローチからのブレンドを作成するか、その方向性はすぐに決まりました。そう、「2050」です。
ブレンド名にもある「2050」、これはコーヒー生産国でこれから(いや、今現在も徐々に)起こる問題、2050年問題から来ています。
気候変動、地球温暖化によるコーヒーノキがかかる病害や虫害による生産量や品質の低下、経済的苦境による生産者や農園で働くピッカーの減少。
などが大きな原因となり、2050年あたりにはアラビカ種の栽培地が50%減るのでは、と言われています。
毎日わたしたちが気軽に飲めている、この少し特別で美味しいコーヒーが2050年には世界規模で半減する。
ではどうすれば防げるのでしょう、、ごめんなさい、わたし個人ではその答えはまだ導き出せていません。
なので、みなさまもこの問題の現状を知っていただき、少しだけ未来を考えてみてください。
普段の生活では感じられない「豊かさ」を持ったコーヒーという飲み物。その豊かさが50年後100年後の未来までしっかりと受け継ぐにはどうすれば良いのか。その未来を飲み手、作り手双方が真剣に考える時が来ているのではないでしょうか。
ブレンド内容は、たくさんあるコーヒー品種の中でも原種といわれる量産が非常に難しい「ティピカ」と、ハイブリッド種である病害や虫害に強く収量も確保しやすい「パライネマ」を1:1でブレンドしています。
グアテマラとホンジュラスの三人の生産者さんの原種とハイブリッド種のブレンドから、どのような味わいが得られるのか、個人的にもチャレンジ性の高いブレンドとなりました。